小心地滑

香港のスポット・書籍などの情報を中心に。@reme_kun

上海のロリータファッション地下街に行ってみた。

 今や日本より中国で盛り上がりを見せるロリータファッション。中国発のブランドも数多く出ており、日本でもgirlismといったファッション雑誌や、通販などを通じて「中華ロリ」を着る人が増えています。でも新しいブランドは質やサイズも分かりにくいし、通販だけじゃなくて実物を見て選びたい!そんな人に是非訪れてほしい、中国のロリータファッション店が多数集まる地下街「迪美购物中心」に行ってみました。

 

場所:上海市黄浦区人民大道221号 

人民広場の地下にあります。

 

www.google.com

j.map.baidu.com

地下鉄1・2・8号線「人民広場」駅直結の「香港名店街」を抜けた先に、迪美购物中心はあります。

 

 

f:id:reme_kun:20201122145031j:plain

香港名店街入口

香港名店街の入り口。

 

f:id:reme_kun:20201122145144j:plain

キティさん


キティちゃんもお出迎え。

 

f:id:reme_kun:20201122145233j:plain

柱の装飾

香港名店街にもロリータファッションのブランドが並んでおり、アニメグッズ店なども。

f:id:reme_kun:20201122145926j:plain

日本にも進出しているToAliceは香港名店街にある。

長い香港名店街を抜け、迪美购物中心に入ると広々とした地下街になります。

f:id:reme_kun:20201122145813j:plain

アニメ関連店も。

f:id:reme_kun:20201122145535j:plain

お出迎え

数十店舗のほとんどがロリータファッションのお店なのは圧巻です。

ロリータだけでなく、漢服や日式JK制服などもありました。

f:id:reme_kun:20201122145431j:plain

新作の展示は圧巻。

この日は手作りアクセサリーのフリーマーケットや、新作の展示なども行われていました。

 

 

非常にたくさんの店舗があり網羅しきれてないとは思いますが、私が歩いて確認したお店はこちら

 

2020年1月時点で確認した店舗:

魔咒MOJO
夏悟茶原创设计
day dream生活館
lolita不是cosplay
微甜手芸屋
歡迎光臨圓點點小姐
南十字
rurumonpia
honor
BODY LINE
(香港名店街内)
仲夏物語
Elfamorie
To Alice
kiLe

ブランド単体よりセレクトショップが多いのかも?


ゲームセンターやカフェもあり、一昔前のサンシャインシティのような雰囲気。。

f:id:reme_kun:20201122150105j:plain

若者で賑わうゲームセンター

 

 

お買い物の後は上海の街中をお散歩。

上海の近代建築が立ち並ぶ風景はロリータとの相性もばっちり。

Twitterでも上海在住のコスプレイヤーさんが上海中心部でのポートレートをUPしています。

 

f:id:reme_kun:20201122150839j:plain

外灘の風景

 

 

かわいいカフェや建築などロリータ映えスポットは山ほどあるので、いずれこのあたりは上海ロリータ旅行としてまとめたいところ...

 

日本のロリータブランド主催のファッションショー(お茶会)も毎年大規模に行われている上海。上海にロリータ旅行なんてのもいいかもしれませんね。

 

COVID-19がもたらしたアキバの変化

 2020年に猛威を振るったCOVID-19は、中国、欧州、アメリカ、東南アジアなど全世界の大都市で都市封鎖(ロックダウン)という前例のない事態をもたらした。東京都おいても4月5日に1日あたり143人の感染者が確認され、7日には一都三県に対して「緊急事態宣言」が発令された。これを受け10日に発表された東京都の「新型コロナウイルス感染拡大防止のための 東京都における緊急事態措置等」において、都民へは徹底した外出自粛、事業者へは施設の使用停止及び催物の開催の停止が要請された。NTTドコモが提供する「モバイル空間統計」によれば、緊急事態宣言前後の週末で渋谷センター街の人では約5割減少し、東京都心部は一気にゴーストタウンと化した。緊急事態宣言からおよそ2ヶ月が経過した5月下旬、私は自宅から程近い秋葉原を散歩がてら訪れた。久々に訪れた秋葉原の変化について、少しまとめたい。

 

電気街がマスク街に

 5月下旬の土曜日の昼。いつもであれば歩道に溢れんばかりの人が往来する中央通りはさっぱりと人が消えていた。飲食店やゲームセンターなど多くが営業自粛している。営業している中古携帯店やホビー用品店もあるが、人はまばらだ。そもそもこうした店は狭いビルに所狭しと物が積み上げられた「密」な空間でありコロナ下では足が遠のく。また、いつもなら沢山いる派手なコスプレをした客引きの女の子に代わって目立つのが「マスクあります」の貼り紙だ。

f:id:reme_kun:20200603010418j:plain

マスク屋と化したケバブの店

 マスクを売っている店は電気量販店やお土産物屋など、外国人観光客をターゲットとしていた店を中心に、飲食店や中古携帯店など幅広い。ケバブ屋の軒先にはマスクの箱が積まれ、「50枚入り3500円」と手書きのポップが貼られている。これでも一時は1枚100円を超えていたことを考えると、相当に値下げしたと言える。なお私が2月にドラッグストアで買った日本メーカーのマスクは50枚入り600円程度だった。

 また、お土産屋では半額になったお菓子も目立った。外国人観光客や県外からの国内旅行者がいない状況では、こうした商品が売れ残ることは容易に想像がつく。

ガラ空きのレンタルショーケース

 レンタルショーケースというものご存知だろうか。コインロッカーのように並べられたおよそ一辺50cm程度の箱を月額で借り、そこで個人がフィギュアやカードゲームなどホビー用品を売ることができる、オタクタウン独特の商業形態だ。無人フリーマーケット、あるいは農家の無人販売所のようなものと考えていただければ良いかもしれない。オタク以外にも活用できそうなものだが秋葉原や中野、そして香港のオタクビルなど、オタクがグッズを売る用途でしか見た事がない。

 レンタルショーケースは個人が集めたコレクションが並ぶためボックスごとに個性があり、所狭しと並べられた商品の様子はまるで宝探しのようで見ているだけでも楽しい。レンタルショーケースは外国人観光客に人気があったようで、コロナ以前は訪れる度に英語や広東語が聞こえた。ものすごく良い言い方をすれば、日本人が欧州の蚤の市で掘り出し物を探す感覚に似ているかもしれない。

f:id:reme_kun:20200603010953j:plain

一列空いたレンタルショーケース

 メイドカフェに並びオタク街のアイコン的存在だった駅前のレンタルショーケースには、人がいないばかりか空室になったケースばかりが目立った。維持費に耐えきれず撤退したことは容易に想像がつく。借主がこまめにケース内の商品管理をしなければいけない手間も、外出自粛化では足かせとなったのだろう。

 一方で駅から徒歩10分ほど離れたレンタルショーケースではこうした空室は見られなかったが、「販売中止中」と貼られたケースが目立った。こちらは賃料が駅前より数分の1なため、一時的に補充を止めて耐え忍ぶことを選択した人が多かったのかもしれない。

アフターコロナのアキバ

 6月1日にはついに全ての都道府県で緊急事態宣言が解除されたが、依然予断を許す状況ではなく、外国人観光客が以前のように戻ってくるのがいつになるかは想像もつかない。またレンタルショーケースしかり、アキバはオープンエアとはかけ離れた密な空間が多い。メルカリを初めフリマアプリが普及した今、わざわざ都心の一等地に高い賃料を払わずとも個人で売り買いができる。かつて秋葉原には家電量販店が多く立ち並んでいたが、それらがアマゾンなどECと、ヨドバシなど超大型店に二極化していったように、オタク向けのホビーショップのあり様も変わっていくのかもしれない。

f:id:reme_kun:20200603010559j:plain

人のいない秋葉原駅

 

 

初の上海旅行1

こんにちはれめです。

 

今日はいきなり番外編ですが、2017年の夏に上海へ初旅行した時の話です。

 

香港(と広州)は幾度と行っていたものの、上海は行ったことがないな。。。

と思い立ち、三泊四日の上海旅行をいきなり決め込んだ私。

 

 

行くまでは浮かれていましたが、この後色々と中国本土の洗礼を受けることに。

 

 

 先ずは関空でチェックイン。使ったのは某L航空。

 往復4万と破格ですが、安いサービスは、それなりの客層になるわけで。。。

 

まず並んでいる時点で何かがおかしい。みんな夜逃げかと思うばかりの荷物を抱えている。

 

機内持ち込めるサイズぐらいのスーツケースは私だけ。。

 

そしてほとんどの組が荷物超過でカウンターと喧嘩になっているため列が全く進まない。

よく見るとカウンターには2人のお姉さんとチーフらしきお兄さんが一人。

大変だな。

 

なにやらトタトタとチーフ兄貴に走ってくるお姉さん

 

お姉さん「なんか運び屋らしくて。。。

 

。。。そんなことある??

知らん人の荷物預かってるとかそんなんだろうけど。

 

そんなこんなで3時間前に並んだチェックインカウンターも結局ギリギリに。

 

 

先が思いやられる。。。

 

無事搭乗口へ。

あれ、さっきのお兄さんがいる。そしてまた乗る人の荷物であーだこーだとクレーム対応。

すき家のワンオペもびっくりな少人数体制だ。

 

と、列に並んでいるといきなり肩を叩かれた私。大学生っぽい女の子。

 

中国語で何かでかい紙袋を渡そうとしてくる。。

見れば持ち込みは2袋までと言うのに4つぐらいデカイ紙袋を抱えている。

周りも大荷物で手ぶらな私が目についたのだろうけど、、

お前も運び屋をやれと言うのか。

中身はお菓子だろうけど、面倒ごとに巻き込まれるのは勘弁。

全力で逃げました。

 

もうやだ帰りたい。

 

続く

 

 

 

広深港高速鉄路で香港から広州に行く方法

こんばんは、れめです。

 

2018年9月に開業した広深港高速鉄路。

これにより、香港から広州へのアクセスがグッと楽になりました。

 

今日は広深港高速鉄路を使って香港空港から広州南駅まで行く方法をご紹介します。

f:id:reme_kun:20181018234109j:plain

1. 香港空港から九龍駅へ

まずは機場快線(AE)で香港空港から九龍駅へ向かいます。

九龍駅から西九龍駅までは巨大なショッピングモールを通り徒歩で10分ほど。

f:id:reme_kun:20181018233952j:plain

 

2. 西九龍駅で切符を購入

 残念ながら外国人は自動券売機で切符を買うことができません。に並んで切符を買いましょう。この日は日曜日で混んでいたので、買うまでに30分ほどかかりました。

f:id:reme_kun:20181018234306j:plain

 ここで注意点ですが、2018年10月時点ではこのまま出入境審査に入ってしまうと中に飲食店はおろか自販機すら一切ないため、食事は先に済ませておくことをお勧めします。

 

3.出入境審査

 英仏のユーロスターと同様、西九龍駅で香港の出境検査と中国の入境審査を受けることになります。混んでいる時期は時間がかかるので、出発の1時間以上は前に入るようにしましょう。

 審査後の出発ロビー。空港みたいな雰囲気でとても良いです。

f:id:reme_kun:20181018234850j:plain

 1等以上のチケットを買うと、商務(ビジネス)ラウンジが使えます。ここではお茶やお菓子のサービスがあります。

f:id:reme_kun:20181018235219j:plain

電車が出る20分前にはホームへと向かいましょう。

 

f:id:reme_kun:20181018235407j:plain

いよいよ乗車!ICEのような、でも新幹線のような雰囲気。かっこいい。乗り心地もとても良いです。

f:id:reme_kun:20181018235523j:plain

 乗ること約1時間!あっという間に広州南。出るときはもう入国審査もないので、楽々街へ出ることができます。

 

f:id:reme_kun:20181018235917j:plain

グッと近くなった広州、香港旅行ついでに日帰りで行ってみませんか?

 

 

 

おしまい。

 

楽しい香港道路名入門

f:id:reme_kun:20181008213214j:plain

こんばんは。れめです。

 

香港に行くとつい写真に撮りたくなるものの一つに、道路銘板があります。

 

どんな小さな小道にも、通りの名前が付けられていて、

その名前から町の歴史や場所の意味を感じることができて、とても面白いです。

 

英語には非常にたくさんの道路を表現する言葉(Road suffix)があり、香港だけでも実に50以上の表現が使われています。

 

 

今日はそんな香港の道路から、いくつか興味深いストリートを紹介したいと思います。

 

1.水坑口街 (Possession street)

 香港始まりの場所。Possession pointとはつまり、上陸地点を意味します。

1841年に阿片戦争で勝利したイギリスが最初に上陸、女王陛下の健康を祝して乾杯をし、ユニオンジャックを立てた場所がここ、上環の水坑口街付近と言われています。

 

2.文咸東街(Bonham Strand)

  文咸街は植民地時代初期に出来た歴史ある通りで、乾物屋などがひしめく下町の風情がある通りです。この通りの「Strand」という語尾には、「海岸」という意味があります。道ができた当時は、ここは海岸線に面した通りでしたが、度重なる埋め立てによって、今ではすっかり街中に埋もれてしまいました。

 

 

 3.高街(High street)

 名前からすると、「あ、高いところにあるから高街(High street)になったのね!」と思われますが、実は元々は違う名前が付けられていました。

 

  地図を見てみると、海側から「第一街」「第二街」「第三街」と、えらくシンプルな通り名が付けられています。実はこの辺りは香港の街が出来た当時、最初に華人が住んだエリアでした。元々は高街は「第四街」という名称でしたが、広東語の四の発音が縁起が悪いことから(4=死 というのは日本も同じですね)、「高街」という名前に変えられました。

 

4.列拿士地臺(Rednaxela Terrace)

 本来はAlexander Terraceとなるはずが、登録時に縦書きに慣れていた役人が逆から読んでしまった上に、そのまま当て字をした結果この名前になったそうです。 なんだそりゃ。 

れめ10/13-15中国広州 on Twitter: "役人がAlexanderを逆から読んだ上に当て字までしたまま登録された通り… "

 

5.Rue De Nice

突然のフランス語登場。特に歴史的由来があるようではなく、不動産開発業者が高級感を狙って付けたのでしょう。

 

 

一つ一つの名前に歴史あり。香港を訪れた際は、通りの名前にも注目してみると楽しいですよ。

 

香港の団地を歩く

こんばんは。れめです。

前々回、香港の団地博物館について紹介しました。

cautionwetfloor.hateblo.jp

香港の代表的な風景といえば、ヴィクトリア湾に面した林立する超高層ビルがまず浮かぶかもしれませんが、実際に香港の街を歩いてみると、郊外の方にまで細長い住宅団地があらゆるところニョキニョキと生えていて、これもまた香港らしい風景の一つと言えるでしょう。

 

今回は中環からもアクセスがしやすい柴灣の団地を紹介します。

 

柴灣は中環から港島線で1本、終点に位置しています。

 駅前にはショッピングモールがあり、周辺に公園と団地という配置で、めちゃめちゃ高層化した千里中央みたいな感じです。

f:id:reme_kun:20180929220027j:plain

駅前のショッピングセンターを抜けるといきなり現れる興華邨という団地。

まずはここから入っていきます。

17階が回廊になっており、奥へ進むにはここからエレベーターに乗ります。

f:id:reme_kun:20180929220515j:plain

ひゃー随分高いところまできたなあ。

f:id:reme_kun:20180929220632j:plain

振り返ればたくさんの団地。先ほどの地上階も丘の上にあり、随分高いところにいるような感じがします。左手の団地には壁に階数が書かれていますね。

 

 

さて、前へ進むぞ。

 

f:id:reme_kun:20180929220335j:plain

...

 

なんかさっき登った分よりさらに高層な建物があるですが。

香港島はとても切り立った山になっているので、なんと17階で背後地の地上レベルと繋がっていたようです。多摩ニュータウンでもねえよこんなん。

 

高層の上にさらに高層、これが香港の団地です。

 

 

山の上を散歩して、次はお隣、筲箕湾の団地へ。

 

 団地のピロティで備え付けの卓球台をみつけました。

f:id:reme_kun:20180929221430j:plain

こちらは中国将棋かな?

f:id:reme_kun:20180929221413j:plain

 

こうした香港らしいストリートファニチャーに、とても萌えます。

 

 

 

筲箕湾には、団地の合間に古い廟がいくつかありました。

  香港の廟はどこに行ってもちゃんと手入れされていて、人がいるような気がします。

超現代的な香港ですがこうした宗教的な場所がちゃんと生きて存在していることに、なんだかホッとした気持ちを感じました。

 

 

おしまい。

香港名物飛び出し看板の秘密

こんばんは れめです。

f:id:reme_kun:20180920005932j:plain

香港と言われて、最初にイメージするものは何でしょうか。

飲茶...もそうかもしれませんが、ネオンサインや道路にはみ出した看板たちも

香港らしい風景の一つではないでしょうか。

 

f:id:reme_kun:20180920003252j:plain

近年は安全対策のためか大通りからはどんどん看板が取り壊されていますが、

例えば若者が集まる西洋菜街は、歩行者天国だったこともあって、その看板の量に圧倒されます。(残念なことについ最近、歩行者天国が撤廃されることが決まり、今後は間違いなく看板が撤去されてしまうでしょうが。。。)

 

西洋菜街の看板は英語、時に日本語なども入り混じり、カラフルな色使いの看板が目だちますが、下町、例えば深水埗の看板と比べてみると、その様相は大きく異なります。

 

 

ツイートでも触れていますが、古い看板は特に法律で決まっているわけでもないのに、使われている色が画一的なのです。

 特に用いられた紅、黄、緑の三色はそれぞれ、

 

紅は慶事、幸運、勝利を表す縁起のいい色

黄は富、財力、黄金を表す景気のいい色

緑は福禄寿の禄に通じるおめでたい色

 

というような意味があります。

また、レストランには藍が使われることが多いようです。

(「香港 旅の雑学ノート」(著:山口文憲)より抜粋)

 

また、夜の街を彩るネオンサインも、最近はLEDにとって代われつつあります。

gigazine.net

 

景観は、時代とともに変わります。

また新しいものに置き換わっていくスピードは、その街のパワーの象徴でもありますが、僕は香港が、過去も未来も、西も東も北も南も混じり合った街であって欲しいと思います。大げさかもしれませんが僕が最初に香港を訪れた時の印象は、人類の文化と歴史が全て凝縮されたような都市で、その濃密すぎる情報量に、ただただ圧倒されてしまいました。

f:id:reme_kun:20180920010204j:plain

 

おしまい。