香港名物飛び出し看板の秘密
こんばんは れめです。
香港と言われて、最初にイメージするものは何でしょうか。
飲茶...もそうかもしれませんが、ネオンサインや道路にはみ出した看板たちも
香港らしい風景の一つではないでしょうか。
近年は安全対策のためか大通りからはどんどん看板が取り壊されていますが、
例えば若者が集まる西洋菜街は、歩行者天国だったこともあって、その看板の量に圧倒されます。(残念なことについ最近、歩行者天国が撤廃されることが決まり、今後は間違いなく看板が撤去されてしまうでしょうが。。。)
西洋菜街の看板は英語、時に日本語なども入り混じり、カラフルな色使いの看板が目だちますが、下町、例えば深水埗の看板と比べてみると、その様相は大きく異なります。
ただ山口文憲の分析は80年代のもので、看板秩序は劇的に変わりつつある。昔は空中看板に使われる色は赤黄緑白青と文化的に決まっていた(今でも古い街路をみると如実にわかる)が、最近作られた看板はそういった暗黙の決まりごとはない。 pic.twitter.com/n9DrJnjvLJ
— れめ (@reme_kun) January 30, 2017
ツイートでも触れていますが、古い看板は特に法律で決まっているわけでもないのに、使われている色が画一的なのです。
特に用いられた紅、黄、緑の三色はそれぞれ、
紅は慶事、幸運、勝利を表す縁起のいい色
黄は富、財力、黄金を表す景気のいい色
緑は福禄寿の禄に通じるおめでたい色
というような意味があります。
また、レストランには藍が使われることが多いようです。
(「香港 旅の雑学ノート」(著:山口文憲)より抜粋)
また、夜の街を彩るネオンサインも、最近はLEDにとって代われつつあります。
景観は、時代とともに変わります。
また新しいものに置き換わっていくスピードは、その街のパワーの象徴でもありますが、僕は香港が、過去も未来も、西も東も北も南も混じり合った街であって欲しいと思います。大げさかもしれませんが僕が最初に香港を訪れた時の印象は、人類の文化と歴史が全て凝縮されたような都市で、その濃密すぎる情報量に、ただただ圧倒されてしまいました。
おしまい。