楽しい香港道路名入門
こんばんは。れめです。
香港に行くとつい写真に撮りたくなるものの一つに、道路銘板があります。
どんな小さな小道にも、通りの名前が付けられていて、
その名前から町の歴史や場所の意味を感じることができて、とても面白いです。
英語には非常にたくさんの道路を表現する言葉(Road suffix)があり、香港だけでも実に50以上の表現が使われています。
英語には道路を表現する語尾がたくさんあって、香港にも50種類以上の道路語尾が使われていて面白い。日本語に雨を表す言葉がたくさんあるように、イギリス人はそれほど道路の形にこだわりがあるんだろう。 pic.twitter.com/zHEix5QLZ0
— れめ10/13-15中国広州 (@reme_kun) September 5, 2018
今日はそんな香港の道路から、いくつか興味深いストリートを紹介したいと思います。
1.水坑口街 (Possession street)
香港始まりの場所。Possession pointとはつまり、上陸地点を意味します。
1841年に阿片戦争で勝利したイギリスが最初に上陸、女王陛下の健康を祝して乾杯をし、ユニオンジャックを立てた場所がここ、上環の水坑口街付近と言われています。
ポゼッションストリート 香港始まりの地 pic.twitter.com/iB6WJLOo8V
— れめ10/13-15中国広州 (@reme_kun) October 15, 2017
2.文咸東街(Bonham Strand)
文咸街は植民地時代初期に出来た歴史ある通りで、乾物屋などがひしめく下町の風情がある通りです。この通りの「Strand」という語尾には、「海岸」という意味があります。道ができた当時は、ここは海岸線に面した通りでしたが、度重なる埋め立てによって、今ではすっかり街中に埋もれてしまいました。
3.高街(High street)
名前からすると、「あ、高いところにあるから高街(High street)になったのね!」と思われますが、実は元々は違う名前が付けられていました。
地図を見てみると、海側から「第一街」「第二街」「第三街」と、えらくシンプルな通り名が付けられています。実はこの辺りは香港の街が出来た当時、最初に華人が住んだエリアでした。元々は高街は「第四街」という名称でしたが、広東語の四の発音が縁起が悪いことから(4=死 というのは日本も同じですね)、「高街」という名前に変えられました。
4.列拿士地臺(Rednaxela Terrace)
本来はAlexander Terraceとなるはずが、登録時に縦書きに慣れていた役人が逆から読んでしまった上に、そのまま当て字をした結果この名前になったそうです。 なんだそりゃ。
れめ10/13-15中国広州 on Twitter: "役人がAlexanderを逆から読んだ上に当て字までしたまま登録された通り… "
5.Rue De Nice
突然のフランス語登場。特に歴史的由来があるようではなく、不動産開発業者が高級感を狙って付けたのでしょう。
一つ一つの名前に歴史あり。香港を訪れた際は、通りの名前にも注目してみると楽しいですよ。